ステートメント

2014年に設立された「哲学と技術のリサーチネットワーク」は、哲学と技術の関係性や、その関係性の未来をグローバルかつ歴史的な観点から考えなおすためのプロジェクトである。それはなによりまず、多様な技術の思想を論じ、いまきわめて優勢なプロメテウス主義的言説に対置するとともに、それを乗り越えようという試みだ。それにくわえて、非近代の思想と近代的な技術の関連性を細部にわたって説き明かし、そのつながりをますます発展させることをねらいとしている。技術や哲学にかんする既成のアカデミックな学問分野のなかでは、こうした課題は幾度となく阻害され、無視されているのだ。そのような理由もあって、このネットワークでは、たしかな歴史研究と哲学的な思索や実験に裏づけられたさまざまな視点やあらたな考えをもたらしたいと考えている。

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