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哲学と技術をめぐる対話 リサーチセミナー 第8回(2022年4月27日) ルチャーナ・パリーシ:道具性と可能性

哲学と技術をめぐる対話

リサーチセミナー 第8回

 

ルチャーナ・パリーシ:道具性と可能性

ユク・ホイとの対話

2022年4月27日(水) 21:00-23:00 HKT/22:00-24:00 JST / 9:00-11:00 EST

 

オンラインイベント:Zoom にて、登録・参加ください

Facebook のイベントページ:https://fb.me/e/1zV8AEyy5

イベントは英語で行なわれます。

 

今回のセミナーでは、計算機との関連性における道具性と可能性について、ルチャーナ・パリーシ氏に講演していただきます。講演のあとにはユク・ホイとの対話を行ないます。

 

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一般的に、道具性は手段と目的の相互関係を規定し、技術と哲学の相互関係に対する問いを設定しうる。今回の講演では、道具的理性の批判や、それがグローバルな計算機的資本を背景としたインテリジェントオートメーション(IA)にかんする昨今の議論のうちに有する遺産といった観点から、道具性について検討する。そして、アメリカのプラグマティズムを活用することで、メディアと思考の、またデータと観念的対象の同一化を拒むような道具性の概念を提示したい。この概念は、哲学と技術の対話に代替案を提供することができる。計算機による人種資本主義の構成のさなかに回帰する超越論的理性の危機(アルゴリズム的な規範やデータインフラストラクチャーにおける肉体、土地、水、石油、そして認知的、創造的、社会的な労働の抽出/抽象)は、西洋の形而上学の核心にある道具的理性によるこのような同一化をハックするラディカルな可能性となるのだ。まさにプロメテウスの神話が知のグローバルな種形成を強めた——そこでは知を条件づけるジェンダーや人種、性の生成が、さまざまな文化にまたがって再帰的に反復される——ように思われるのと同様に、インテリジェントオートメーションは、人間の明確なイメージの普遍性を実現するには不十分である。つまり思想と手段の食い違いはもはや修復しえないのだ。

 

ルチャーナ・パリーシは、デューク大学の文学・コンピュータメディアアート・文化プログラムの教授。研究テーマは文化、美学、政治におけるテクノロジーの哲学的探求。CCRU(Cybernetic Culture Research Unit)の元メンバーで、CCB (Critical Computation Bureau)の創立メンバー。著書に Abstract Sex: Philosophy, Biotechnology and the Mutations of Desire (2004, Continuum Press)、Contagious Architecture: Computation, Aesthetics and Space (2013, MIT Press) がある。現在、異質なるものの認識論と計算機処理における論理的思考の変形にかんする単著を執筆中。

 

【この連続セミナーについて】

「哲学と技術をめぐる対話」は、香港城市大学の支援および「哲学と技術のリサーチネットワーク」の協力のもと、「宇宙技芸的/批評的AI (Cosmotechnics/Critical AI)の研究プロジェクト」によってはじまった連続セミナーです。2021年秋季・2022年春季より、技術哲学の主要な学者による講演やワークショップを行ない、こんにちの哲学やテクノロジーにかんする喫緊の問題を解決することをめざします。

今後はカール・ミッチャムとのセミナー(5月25日)を開催予定です。今後のイベントを見逃さないためにも、私たちの Facebook ページのフォローやニュースレターの登録をお願いします。また Youtube の公式アカウントでは、過去のセミナーのアーカイブを公開しています。こちらもぜひご覧ください。

 

本連続セミナーの特設ページはこちら:http://cosmotechnics.org/research-seminars

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哲学と技術をめぐる対話 リサーチセミナー 第7回(2022年3月16/17日)アンドリュー・フィーンバーグ:意味と存在

セミナー(2022年3月16/17日) アンドリュー・フィーンバーグ:意味と存在

哲学と技術をめぐる対話

リサーチセミナー 第7回

 

アンドリュー・フィーンバーグ:意味と存在

ユク・ホイとの対話

2022年3月16日(水) 18:00-20:00 PST

2022年3月17日(木) 9:00-11:00 HKT/10:00-12:00 JST

 

オンラインイベント:Zoom にて、登録・参加ください

Facebook のイベントページ:https://fb.me/e/35lCCKiWm

イベントは英語で行なわれます。

 

私たちはふたつの世界に住んでいます——事実による客観的な世界と、私たちがさまざまな物と能動的に関係している生きられた世界です。これらふたつの世界を合わせて単一の現実とすることはできません。ですが、両者はたえず通じ合っています。今回の講演では、科学とテクノロジーを形成しているこの相互作用について論じようと思います。

 

アンドリュー・フィーンバーグは、サイモン・フレーザー大学コミュニケーション学部の名誉教授。応用コミュニケーションおよびテクノロジー研究所主任。2013-2019年、パリ・国際哲学コレージュにてプログラムディレクターを務める。著作に Questioning TechnologyTransforming TechnologyHeidegger and MarcuseBetween Reason and ExperienceThe Philosophy of PraxisTechnosystem: The Social Life of Reason がある。今年、ヘルベルト・マルクーゼにかんする新著を Verso Books より刊行予定。

 

【この連続セミナーについて】

「哲学と技術をめぐる対話」は、香港城市大学の支援および「哲学と技術のリサーチネットワーク」の協力のもと、「宇宙技芸的/批評的AI (Cosmotechnics/Critical AI)の研究プロジェクト」によってはじまった連続セミナーです。2021年秋季・2022年春季より、技術哲学の主要な学者による講演やワークショップを行ない、こんにちの哲学やテクノロジーにかんする喫緊の問題を解決することをめざします。

今後は、ルチアーナ・パリージ(4月20日)、カール・ミッチャム(5月25日)などとのセミナーを開催予定です。今後のイベントを見逃さないためにも、私たちの Facebook ページのフォローやニュースレターの登録をお願いします。また Youtube の公式アカウントでは、過去のセミナーのアーカイブを公開しています。こちらもぜひご覧ください。

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新しいブックトーク (10/11 March 2022) Discriminating Data by Wendy Chun

 

Book Conversation: Discriminating Data by Wendy Chun

In dialogue with Yuk Hui

 

Thu 10 March 2022, 5pm PST / Fri 11 March 2022, 9am HKT

Online Event: Register to join via Zoom

Facebook Event: https://fb.me/e/304BhrtRH

 

In this event, Wendy Chun will discuss her latest book Discriminating Data (2021, MIT Press) in conversation with Yuk Hui.

In Discriminating Data, Chun reveals how polarization is a goal—not an error—within big data and machine learning. These methods, she argues, encode segregation, eugenics, and identity politics through their default assumptions and conditions. Correlation, which grounds big data’s predictive potential, stems from twentieth-century eugenic attempts to “breed” a better future. Recommender systems foster angry clusters of sameness through homophily. Users are “trained” to become authentically predictable via a politics and technology of recognition. Machine learning and data analytics thus seek to disrupt the future by making disruption impossible.

Chun, who has a background in systems design engineering as well as media studies and cultural theory, explains that although machine learning algorithms may not officially include race as a category, they embed whiteness as a default. Facial recognition technology, for example, relies on the faces of Hollywood celebrities and university undergraduates—groups not famous for their diversity. Homophily emerged as a concept to describe white U.S. resident attitudes to living in biracial yet segregated public housing. Predictive policing technology deploys models trained on studies of predominantly underserved neighbourhoods. Trained on selected and often discriminatory or dirty data, these algorithms are only validated if they mirror this data.

How can we release ourselves from the vice-like grip of discriminatory data? Chun calls for alternative algorithms, defaults, and interdisciplinary coalitions in order to desegregate networks and foster a more democratic big data.

 

Wendy Hui Kyong Chun is Canada 150 Research Chair in New Media in the School of Communication, and Director of the Digital Democracies Institute at Simon Fraser University. She has studied both Systems Design Engineering and English Literature, which she combines and mutates in her current work on digital media. She is author of Control and Freedom: Power and Paranoia in the Age of Fiber Optics (MIT, 2006), Programmed Visions: Software and Memory (MIT 2011), Updating to Remain the Same: Habitual New Media (MIT 2016), and Discriminating Data (2021, MIT Press), and co-author of Pattern Discrimination (University of Minnesota + Meson Press 2019). She has been Professor and Chair of the Department of Modern Culture and Media at Brown University, where she worked for almost two decades and where she’s currently a Visiting Professor.

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哲学と技術をめぐる対話 VI(2022年2月22日)ヘニング・シュミットゲン:機械をめぐる規範性

セミナー(2022年2月22日)ヘニング・シュミットゲン:機械をめぐる規範性

哲学と技術をめぐる対話

リサーチセミナー 第6回

 

ヘニング・シュミットゲン:機械をめぐる規範性

ユク・ホイとの対話

2022年2月22日(火)

13:00-15:00 CET / 20:00-22:00 HKT / 21:00-23:00 JST

オンラインイベント:Zoomにて、登録・参加ください

Facebook のイベントページ:https://fb.me/e/26XbnnKMJ

イベントは英語で行なわれます。

 

こんにちの社会では、テクノロジーは使用者の生活を円滑にし、向上させるような、有益で役に立つ「存在の様態」だと考えられています。それと同時に、しばしばテクノロジーは、ますます抽象化されている組織体や権力が課す制限や束縛だと感じられてもいます。とくにデジタル・テクノロジーの使用は、私たちの自己決定能力——またそれゆえ規範的な行動の可能性——を制限する曖昧な規則や前提条件、そして帰結と頻繁に結びつけられています。このような状況においては、アルゴリズムや人工知能、情報資本主義の批判だけが適切であり、必要なわけではありません。私が論じるように、「機械をめぐる規範性」つまりテクノロジーを主観的かつ創造的に使う可能性や能力についての、より射程を広げた反省もまた問題となっているのです。

 

今回の講演では、ジル・ドゥルーズとフェリックス・ガタリのいう「技術的生気論」の哲学的な伝統に言及することで、機械をめぐる規範性という概念を導入します。そして、この伝統にはドゥルーズとガタリだけではなく、ジョルジュ・カンギレムやクルト・ゴールドシュタインといった哲学者や医師も含まれることを示そうと思います。この伝統にとってきわめて重要なのは「技術」への生物学的な観点です。そこでは技術という言葉が、ひとの環境を形作る可能性と同義であると考えられます。そうしたわけで、「技術への問い」に対する私たちの答えは、ほかでもなくこの観点を実現することにかかっているのです。

 

 

ヘニング・シュミットゲンは、ドイツのバウハウス大学ヴァイマールメディア学部教授。ベルリンおよびパリで、心理学、哲学、言語学を学ぶ。1996年、ベルリン自由大学にて心理学の博士号を取得。1997年から2001年まで、ベルリンのマックス・プランク科学史研究所(Dept. Rheinberger)にて博士研究員をつとめる。2011年、科学史およびメディア研究のハビリタツィオン(大学教授資格)を取得。2011年より2014年まで、レーゲンスブルク大学にてメディア美学の教授をつとめる。

 

シュミットゲンは、メディア研究と科学史のへだたりを架橋しながら、ガタリの機械やカンギレムの諸概念にくわえ、生理学、心理学、精神分析における時間の問題にかんする研究を広く行なっている。その研究が IsisConfigurationsGrey Room などのジャーナルに掲載されているほか、近著に The Helmholtz-Curves(2014年)、Tracing Lost Time(2014年)、The Guattari Tapes(2019年)、Horn, or The Counterside of Media(2022年)がある。

 

【この連続セミナーについて】

「哲学と技術をめぐる対話」は、香港城市大学の支援および「哲学と技術のリサーチネットワーク」の協力のもと、「宇宙技芸的/批評的AI (Cosmotechnics/Critical AI)の研究プロジェクト」によってはじまった連続セミナーです。2021年秋季・2022年春季より、技術哲学の主要な学者による講演やワークショップを行ない、こんにちの哲学やテクノロジーにかんする喫緊の問題を解決することをめざします。

今後は、アンドリュー・フィーンバーグ(3月16日)、ルチアーナ・パリージ(4月20日)、カール・ミッチャム(5月25日)などとのセミナーを開催予定です。今後のイベントを見逃さないためにも、私たちの Facebook ページのフォローやニュースレターの登録をお願いします。また Youtube の公式アカウントでは、過去のセミナーのアーカイブを公開しています。こちらもぜひご覧ください。