セミナー(2022年11月1日)アレクサンダー・R・ギャロウェイ:10の仕方で描くデジタル哲学略史
哲学と技術をめぐる対話
リサーチセミナー 第9回
アレクサンダー・R・ギャロウェイ:10通りの表現で描くデジタル哲学略史
ユク・ホイとの対話
2022年11月1日(火) 20:00-22:00 HKT/21:00-23:00 JST / 8:00-10:00 EST
オンラインイベント:Zoom https://bit.ly/3xfkPhu にて、登録・参加ください
Facebook のイベントページ:https://fb.me/e/1Nn0Hw9t8
イベントは英語で行われます。
「デジタル哲学」とはなにを意味するのだろうか? デジタル哲学者というのは、しばしば哲学そのものよりも物理学やコンピュータ・サイエンスを頼りにするわけだが、いわば世界はもっとも根本的な次元において離散的であると主張する者のことだ(この分野の同義語として「デジタル物理学」という語が用いられることもある)。かれらは、その主張の根拠を集めるにあたって、自然界——たとえば亜原子粒子の離散的なスピン状態や、DNAのエンコード能力——を頼りにしている。だが今回の対話では、自然にかんする命題としてではなく、哲学をするという行為における具体的決定として、デジタル哲学にアプローチする。私たちは、一連の単純なマテーム(mathemes 数学素)をつうじて——そのうち10種を取り上げて——この具体的決定について検討するだろう。そこにはかつて拒否されてきたか、あるいはデジタル哲学の長い歴史から切り離されてきたオルタナティヴな方式が含まれる。
アレクサンダー・R・ギャロウェイは、作家、コンピュータ・プログラマー。哲学、テクノロジー、メディア理論の問題に取り組む。ニューヨーク大学のメディア・文化・コミュニケーション学の教授。Uncomputable: Play and Politics in the Long Digital Age (Verso, 2021)など、デジタルメディアと批評理論にかんする著作複数。